デイリー杯2歳予想結論|やっぱりこの馬

競馬ブログはここをチェック


 京都では土曜メーンとしてデイリー杯2歳S(14日、GII、芝1600メートル)が行われる。開催時期が10月から11月中旬に移動して2年目。5週後の朝日杯フューチュリティS(12月20日、阪神、GI、芝1600メートル)につながる西の重要な前哨戦として定着しそうだ。

 登録17頭(フルゲート18頭)のうち16頭が収得賞金400万円の1勝馬だけに、実績ではデビュー3連勝で小倉2歳Sを制したシュウジ(栗東・橋口弘次郎厩舎、牡)が断然。非凡なスピードが最大の武器で、新馬−中京2歳Sをともに逃げ切り、前走の小倉2歳Sは出負けして控える形になったが、好位から早め先頭で楽に押し切ってみせた。北九州記念(芝1200メートル)を勝ったツルマルレオン(父ハーツクライ)の半弟で本質的には短距離向きだろうが、現時点では1200〜1600メートルまでこなしており、2歳戦のうちはスピードで圧倒できそうだ。

 新馬勝ちのみのキャリアながら前評判が高いのがエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎、牡)だ。母が秋華賞馬エアメサイアという血統背景が魅力で、デビュー戦の勝ちっぷりにも大物感があふれていた。2、3番手を進み、直線に向くと馬なりで先頭へ。外から勢いよく2着馬が馬体を並べてきたが、武豊騎手が気合をつけると楽に2馬身突き放した。1分34秒5のVタイム、上がり3ハロン33秒9の末脚とも優秀。デビュー2連勝を決めるようなら、朝日杯FSの主役に躍り出る。

 ウォーターミリオン(栗東・田所秀孝厩舎、牡)は阪神の新馬戦で後手に回りながらも豪快にまくって快勝した。勝ち時計は平凡だったが、インパクトのある内容。まだ粗削りだが、大物感が漂っている。

 未勝利戦(京都芝1400メートル)の勝ち時計1分21秒7が優秀なナイトオブナイツ(栗東・池添兼雄厩舎、牡)、非凡な瞬発力で東京の新馬戦を圧勝したメイプルキング(美浦・高市圭二厩舎、牡)、紫菊賞3着のパールフューチャー(栗東・中内田充正厩舎、牡)、出遅れを克服して京都の新馬戦を勝ったバティスティーニ(栗東・松田国英厩舎、牡)なども侮れない。3年前の覇者テイエムイナズマと厩舎、オーナー、父がすべて同じテイエムハヤブサ(栗東・福島信晴厩舎、牡)も、使いつつ決め手に磨きがかかっており注意が必要だ。

【デイリー杯2歳予想結論|やっぱりこの馬】の続きを読む