栗東ＣＷで追い切られたベルーフ（手前）。実戦で気難しさを出さないかが鍵となる＝撮影・石湯恒介

　「スプリングＳ・Ｇ２」（２２日、中山）

　気性面の不安を露呈してしまった。１８日、追い切りの予定時刻になっても、ベルーフがなかなか姿を見せない。先導役の僚馬２頭は待ちぼうけ。ようやく栗東ＣＷに登場したかと思いきや、今度はコース入りを嫌がる。担当者に引かれ、後ろ向きでジリジリと脚を運び、ようやく馬場へ入った。

　「もとから気は悪いが、いろいろなことをやるようになってしまって」と川田は顔をしかめる。馬場入りの際も左へ飛んで行きそうになり、直線では抜け出すと走るのをやめるシーン。「最近、我が強くなって」と兼武助手も表情を曇らせた。

　もっとも、先週は併走遅れだったが、この日は３頭併せで最先着。６Ｆ８３秒１−３９秒３−１２秒４なら時計的には優秀だ。「いつも、思っているよりも走ってくれる馬ですから」と兼武助手。あとはレースで若さを出さないことを祈るしかない。