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2週連続重賞制覇だ。フェアリーSで開業4年目での重賞初制覇を飾った奥村武師(40)が、今週の京成杯(G3、芝2000メートル、15日=中山)にも有力馬イブキ(牡3)を出走させる。昨夏の新潟2歳S(3着)以来となるが、仕上がりは上々。今週も新鋭厩舎の勢いに乗る手だ。
この勢いには逆らえない。奥村武厩舎が、イブキで2週連続重賞Vを狙う。
先週はフェアリーS(ライジングリーズン)で重賞初制覇。寒竹賞ではホウオウパフュームが大外一気でオークスの有力候補に名乗りを上げ、新馬戦もヴォルタが楽勝した。開幕3日間で7戦3勝3着1回は堂々のリーディング。師は「暮れが良くなかったからね。その分でしょう」と謙遜したが、明け3歳が結果を出しているのは大きい。
イブキは骨膜の影響で新潟2歳S(3着)以来、4カ月ぶりの出走になる。ただ、既に脚もとの不安はなく、先月中旬から美浦ウッドで意欲的に併せ馬を消化してきた。4日には古馬1000万を追いかけ半馬身先着。時計も5ハロン67秒0−12秒4と上々で、今週のひと追いで仕上がりそう。師も「10キロぐらい大きくなっている。成長しているよ」と目を細める。
その前走は、好位から直線で早めに先頭に立つ正攻法の競馬。外回りの長い直線で最後は切れ負けしたが、地力は十分に見せた。
「切れ味勝負は向かない。(新馬戦で乗った)ミルコが『距離を延ばしていいタイプ』と話していた」。今回の舞台替わりは大歓迎だ。
フェアリーSの後、師は「重賞初勝利は来週かと思っていた」と話していた。「来週」とは、もちろんこのイブキ。先週を上回る自信を胸に、2週連続重賞Vに挑戦する。【栗田文人】
◆奥村武(おくむら・たけし)1976年(昭51)7月10日、東京都生まれ。芝浦工大を卒業し、北海道の牧場へ。01年、競馬学校へ入学。03年から調教助手として10年以上働いた国枝厩舎では、多くの経験を積んだ。14年3月に開業。助手時代から英愛仏やオーストラリア、香港へ足を運んだ。JRA通算43勝(成績は9日現在)。
【京成杯(日曜=15日、中山芝内2000メートル)過去10年ワンポイント】過去10年の単勝1番人気は〈2・4・1・3〉。単勝系の馬券は狙いづらいにしても、複勝率70%なら「軸」には信頼できようか。以下、2番人気〈3・0・2・5〉、3番人気〈2・1・0・7〉で、このあたりなら5番人気〈2・2・0・6〉と大きな差はない。
クリアすべき絶対条件は芝1800メートル以上での連対歴。馬券圏内30頭中、例外は2009年3着の地方馬モエレビクトリーだけだ。
今年は登録馬の大半が距離実績をクリア。一方で抜けた実績馬がおらず、人気すら読みにくい。混戦の中でも1番人気に支持された馬を軸に、薄めに流す手か。
京成杯イブキに期待かな
1番人気ではないけど・・・
絶好調厩舎だけに
京成杯
http://keibauma.com/yosou-keiseihai3.html
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