【平松さとしの重賞サロン】私は現在、フランスでこの原稿を書いている。マカヒキが勝利したニエル賞を観戦。そのまま凱旋門賞まで現地に残って取材を続けている。
私が日本馬の挑戦する凱旋門賞を初めて取材したのは1999年。エルコンドルパサーが2着した時だった。同じ二ノ宮敬宇厩舎では2010年にナカヤマフェスタも挑戦した。
同馬はもともと自らをなぜか「ミホ」と呼んだ和泉信子さんという方が所有していた。宝塚歌劇団とパリをこよなく愛していた女性だが、50代で早世。父親の和泉信一氏が馬主になった。その後、宝塚記念を勝利し、パリで行われる凱旋門賞に挑戦するまでになったのだから不思議なものである。
二ノ宮調教師から聞いた話で印象に残っているのは凱旋門賞当日の早朝のこと。
「満天の星が輝いて、まるでミホさんが僕らの行く先を照らしてくれているように思いました」
結果は、ナカヤマフェスタは11年前のエルコンドルパサー同様、小差2着と善戦してみせた。
さて、今週末のセントライト記念(日曜=18日、中山芝外2200メートル=3着までに菊花賞優先出走権)には二ノ宮厩舎のディーマジェスティが出走を予定している。
「直前に体調を崩したダービーでも善戦した。能力は高い」と二ノ宮師。将来は凱旋門賞?と聞くと「そうなってくれればいいね」とほほ笑んで言った。和泉信一氏も残念ながら先月他界された。フランスへのバトンをディーマジェスティが受け継げるよう、まずは今週の一戦に期待したい。
セントライト記念過去ダイジェスト
やっぱりここの予想ですかね。
無料予想で大万馬券
勝馬伝説の予想が注目
【セントライト記念予想|2016年|格上からしっかり馬券を買いたい】の続きを読む